電気主任技術者(電験)の年収は、「資格を取れば高収入」と語られがちですが、実際は雇用形態によって大きく変わります。この記事では、公的統計をベースに、ビルメン・常勤・選任・外部委託それぞれの収入の目安と、収入を伸ばす考え方を整理します。数字は出典と取得時点を明記しています(相場は変動します)。
まず全体像:平均年収の目安
厚生労働省の職業情報提供サイト jobtag(令和6年)では、電気主任技術者の平均年収はおおむね450万円台〜とされ、経験・規模により幅があります[1]。「電験を取れば一律に高収入」ではなく、どの働き方を選ぶかで実際の手取りは変わります。
雇用形態別の収入の目安
| 働き方 | 年収・収入の目安 | 特徴 |
|---|---|---|
| ビルメン(設備管理会社の社員) | 約300〜500万円(資格手当 月1万円前後)[2] | 安定。未経験から始めやすい |
| 常勤(自社専属の主任技術者) | 約600〜800万円(目安・変動)[3] | 福利厚生が手厚い。求人は限られる |
| 選任(他社の有資格者として選任) | 約500〜700万円(目安・変動)[3] | 常勤より自由度が高い |
| 外部委託(独立・電気管理技術者) | 規模×件数。担当上限近くで月40万円程度の目安[4] | 担当を増やすほど伸ばせる。営業力に依存 |
※常勤・選任の金額は求人・契約により幅があり、地域や設備規模で上下します。最新は個別に確認してください。
外部委託の報酬を軸に見ると
収入の「伸びしろ」という観点では、外部委託が特徴的です。受託の月額は受電容量100kVAで約9,000〜11,000円、500kVAで約20,000〜28,000円が目安で[4]、1人が担当できる量は「点数」合計33点未満という上限があります[5]。上限近くまで受け持てば月40万円程度が一つの目安ですが、2004年の自由化以降は地域によって単価が下落している点に注意が必要です[4]。
外部委託の仕組み・要件・始め方は 電気主任技術者の「外部委託」とは|仕組み・報酬相場・始め方 で詳しく解説しています。
収入を伸ばす考え方
- 実務経験を積む:外部委託や選任の要件を満たすほど、選べる働き方が増える
- 需要の伸びる分野に強くなる:太陽光・蓄電池など再エネ案件の経験は今後の武器になる
- 働き方を選び直す:安定重視の直雇用から、伸びしろのある外部委託へ段階的に移る道もある(外部委託 vs 直雇用)
まとめ
- 電気主任技術者の平均年収は450万円台〜が目安。ただし働き方で大きく変わる
- ビルメンは安定、外部委託は伸びしろ。常勤・選任はその中間
- 外部委託には33点の担当上限があり、単価は地域差・変動に注意
- 実務経験と需要分野の経験が、収入を伸ばす鍵
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出典
- 厚生労働省 職業情報提供サイト jobtag「電気主任技術者」(令和6年) https://shigoto.mhlw.go.jp/User/Occupation/Detail/559(2026-06-10取得・公的統計)
- ビルメン業界の年収・資格手当相場(複数の業界情報サイトの記載に基づく目安。2026-06-10取得・変動)
- 雇用形態別(常勤・選任)の収入目安(業界情報サイトの記載に基づく目安。2026-06-10取得・変動。公開後に自社把握の実数で再確認)
- 電気管理技術者の備忘録「電気保安外部委託の市場価格と相場理解と値段の決め方」 https://denmasu2.com/36/(2026-06-10取得・二次情報)
- 経済産業省 関東東北産業保安監督部「外部委託承認制度」 https://www.safety-kanto.meti.go.jp/electric/jikayou/e_gaibuitaku.html(担当上限・要件の根拠。2026-06-10取得・一次情報)
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